技術コラム

JIS X 8341-3 ではウェブページのアクセシビリティを検証する作業などに「試験」という言葉を用いることにしたため、みんなの公共サイト運用ガイドラインでも、ウェブアクセシビリティ基盤委員会でも、「試験」という言葉が広く使われるようになりました。しかし、本来は適合性を評価する行為は「検査」と呼ぶのが正しい呼び方です。

日本規格協会では「試験」と「検査」の違いを次のように説明しています。

“「試験」が評価対象の特性を確定させる(通常は何らのデータを示す)ことであるのに対し、「検査」は試験の結果を用いたり、設計資料を解析する等の調査により、評価対象が一定の要求事項を満足すること(合格や不適合等)を判断するもの(適合生の確定)である。"

ISO/IEC 17020 により認定された検査機関では、試験とはいわず検査という言葉を用いているのはこれが理由です。私どものウェブアクセシビリティに関するサービスでも、ウェブアクセシビリティ検査と称するようになっています。また、証明書は検査証明書であり、試験証明書とはなりません。

なお、日本では「試験」が一般的な言葉であるため、本サイトでも、適宜、試験という言葉を用いています。検査ではSEOの観点から見つけていただく機会が大きく減少するためです。読者の皆様からすると、試験と検査が混在して読みにくい場合もあるかと思いますが、上記のような理由がありますので、お許しいただければと思います。

お知らせ

検査機関として年間に約100件、ページ数でいうならば4000ページ近く、あるいは以上を検査している中では、お客様から多くのご質問をいただきます。それらのご質問のうち、典型的なものについてはこのサイトからご紹介することを検討しておりますが、年度末に向けて、それとは別に、今、疑問を抱えて困っている制作者やサイトオーナーの方がいらっしゃいましたら、お気軽にご質問ください。すべてのご質問に回答できるかどうかはわかりませんが、できるだけ回答させていただきます。

ご質問はこちらで受け付けております。

お知らせ

本日、ホームページをリニューアルしましたので、お知らせします。

本リニューアルにともない、これまでの「やさしいWeb研究会」というサイト名称は「accessibility.jp」に変更させていただきます。今後は、インフォ・クリエイツ社が検査機関として活動してきたノウハウや知識をここで広く提供することで、日本のアクセシビリティに対する活動が少しでも前進していくよう貢献していきたいと考えています。

サイトの構成、URLには大きな変更がありますので、改めて、ブラウザの「お気に入り」「ブックマーク」などに登録していただけましたら幸いです。

これからも、引き続きご利用の皆様のお役に立つ情報のご提供や、内容の充実に努めてまいります。
今後ともご愛顧賜りますようお願い申し上げます。