タッチパネルのアクセシビリティ

雑記

さまざまな技術の進化が進み、生活は便利になっていってると日々感じます。
切符を買わなくてよくなった、目的地への行き方を地図と勘に頼る必要がなくなった、辞書を持ち歩く必要どころか論文まで自動で書いてくれる時代になりました。

個人的に感動しているところはタッチパネルの感度です。
一昔前まで、人の血が通っており、体温も人並みにあるのですが、タッチパネルが反応してくれなくて「タッチパネルまで私を認めてくれないのか」としょんぼりしたものですが、今のタッチパネルは感度も良く、次のページにサクサク進めてくれるのでとても使い勝手が良いと言えます。

今や切符を買うのにもタッチパネル、ファミリーレストランや居酒屋、ラーメン屋、牛丼屋でもタッチパネル、ATMでもタッチパネル、コンビニの支払いや年齢確認もタッチパネル。クレジットカードの暗証番号を入れるタイミングでもスマートフォンもタッチパネルです。

しかし、「タッチパネルはどこを押したらよいかわからない」という視覚障害者の声がありました。

https://news.yahoo.co.jp/articles/a4a963091ba0448ca7c78536f6ae678d7b79ee23

確かに、スマートフォンのように個別にカスタマイズできるシステムでもなく、視覚に頼り切っているシステムです。飲食店ではポップなデザインが多く、色の配色で見にくかったり、文字の拡大ができないなど、全盲に限らず使いにくいと言えます。

困ったら店員さんに相談、というのもありますが、繁忙時間で気づかれなかったり、クレジットカードの暗証番号を代理で打ってもらうなどはセキュリティの観点から問題があります。官公庁向け「みんなの公共サイト運用ガイドライン」でも、アクセシビリティに対応できていない箇所には「問い合わせ先を書きましょう」となっていますが、官公庁の人間も365日24時間営業でもないですし、きちんと対応していれば、電話対応の負荷も減ります。

同様にタッチパネルもアクセシビリティ対応がきちんとされていれば、店員の負担を減らすことができるかと思いますし、本来必要のない手間を踏まなければいけない利用者にとっても負担軽減といえると思います。

技術の進歩は確かに大切ですが、技術の進歩、その進歩で置き去りにされる人、その人たちをサポートする人やシステムと分かれているのが残念だなと思います。ユニバーサルデザインでスタートする技術が普及していけばよいですね。