アクセシビリティを、無理なく続けていくために
弊社をご指名いただく形でお仕事をいただくことがあります。毎年継続してご依頼いただいているから、ということもあると思いますが、どなたかから紹介を受けてお問い合わせくださるお客様も少なくありません。
もちろん、当社の指摘が「重箱の隅をつつくようだ」、あるいは「少し過剰ではないか」と感じられて、次からは声をかけていただけなくなるお客様もいらっしゃるようです。それでも、繰り返しご相談くださるお客様の中には、単に規格に対応するためではなく、純粋にアクセシビリティを高めたいと考えてくださっている方がいらっしゃいます。私たちにとって、それは何より嬉しいことです。
そうしたお客様には、完璧を目指すことだけにエネルギーを使うよりも、継続して取り組むことが大切だとお伝えするようにしています。制作会社様であれば、クライアント様にどのように説明すればご理解いただきやすいか。企業や官公庁のお客様であれば、組織の中でどのように説明し、関係者を巻き込んでいけばよいか。そうしたことも、できる限り一緒に考えるようにしています。
なぜなら、アクセシビリティとは、一度の改修で終わる「ゴール」ではなく、サイトを運用し続ける限り続いていく「プロセス」だからです。最初から完璧な100点満点を目指して息切れしてしまうよりも、まずはできるところから始める。そして、それを50点、60点と維持し、少しずつアップデートしていく。その方が、結果として多くの人に長く使われるサイトに育っていくのだと思います。
当社の指摘が、ときに「重箱の隅をつつくよう」に見えてしまうのも、実はこの「運用フェーズで崩れないための頑丈な土台」を、お客様と一緒に作りたいという思いがあるからです。規格を満たすためのチェックリストを消化して終わりなしたくないのです。小さな綻びがやがて大きな綻びへと変わる様子は何度も見ています。
私たちはこれからも、お客様が無理なくアクセシビリティを継続できるよう、実践的なノウハウと熱量をもって伴走していきたいと考えています。

